2022-06-28
首位の横浜マが前半のゴールラッシュで試合を優位に進めて4連勝。前半17分にMF西村拓真の右足シュートで先制。同19分にはFWレオセアラ、同28分はFW水沼宏太が追加点を決めた。
本格的な夏の到来を予感させる蒸し暑さがスタジアムを覆う中、すがすがしく鮮やかなゴールラッシュだった。「サポーターが気持ちよく帰れるような内容だった」。注目の上位対決を制した横浜マのマスカット監督がそう語るほど、文句の付けようがない戦いぶりだった。
ボールを奪うと前へ前へと運ぶ。連動した超攻撃的なスタイルは90分間止まることなく、これぞ首位を走るチームだと言わんばかりだった。前半17分、MF藤田譲瑠チマの縦パスからペナルティーエリア付近でボールをつなぐ。最後はMF西村拓真が右足を振り抜くと、柏の守備陣に当たったボールはふわりと浮いてネットを揺らした。
酷暑の中、欲しかった先制点を奪うと一気に流れに乗る。2分後にはFWエウベルが柏の最終ラインからボールを奪う。FWレオセアラにラストパスを送って追加点。さらに9分後には距離のあるスローインに対し、レオセアラが胸でトラップ。それを受けたFW水沼宏太が右足で押し込み、前半だけで3点を挙げた。
2月の対戦では、高い位置でプレスを仕掛ける中で柏に背後を突かれ、失点を重ねて逆転負け。戦術を研究して臨んだこの日はコンパクトな陣形でパスコースを消すシーンが多くみられ、相手アタッカー陣に仕事をさせなかった。
4連勝でがっちり首位をキープ。全得点に絡んだレオセアラは「練習してきたことが形になっている。優勝に向けて落とせる試合なんてない」。チームの強みを存分に生かし、3年ぶりの王座奪還へ突き進む。