2022.07.12
埼玉スタジアムでFC東京を粉砕した浦和レッズ。この試合で、背番号3を背負う伊藤敦樹がサポーターの前で見せたプレーが話題になっている。
試合開始時点で、今季「11」もの試合を引き分けとしている浦和レッズ。その要因の一つが、追加点がなかなか奪えないことだ。この試合では、前半にダヴィド・モーベルグがゴールを決めたものの、FC東京がビハインドながらブロックを組んでホームチームの隙を狙っていただけに、勝利できるかどうかは不透明だった。
そんな状況で、伊藤が決めた。50分、ペナルティエリア前で伊藤が左足を振りぬく。浮くことなく低い弾道を描いたボールは、ゴール右隅に吸い込まれていった。待望の追加点に、埼玉スタジアムに集まった浦和レッズのサポーターは喜びを爆発。選手も、先制点の場面以上に喜びを大きく表した。
力強く追加点を奪った伊藤に対し、サポーターもSNS上で称賛の声を送った。 「伊藤敦樹がバラックに見えたゴールシーン」 「現地見ててこれは思わず声が出てしまった」 「宇賀神の系譜はやっぱりこの距離でゴラッソ決めるんやな」 「大器の片鱗が見え始めました」
ドイツ代表でかつて活躍したミヒャエル・バラックのプレーを思い起こしたサポーターもいたようだ。
■「セルティックに引っこ抜かれそう」
今期、定位置をしっかりと確保した背番号3は、実は、“心配の種”でもあるようだ。中には、「セルティックに引っこ抜かれそう」「宝石のような敦樹どこにも行くな 向こう10年埼スタでBox to Boxに活躍してくれ」といったように、海外など他クラブへ引き抜かれるのではという声も見られた。
プロ2年目で、現在23歳。海外移籍も考えられる年齢だけに、サポーターとしては下部組織出身の伊藤の姿をまだまだ埼玉スタジアムで見たいようだ。
3-0で完封勝利を果たした浦和は、次節、清水エスパルスとアウェイで戦う。現在、自動降格圏に沈む苦しい状況の相手だけに、目指すは白星のみとなる。